☆1

私はひと昔前、お水だった

ある街のある所の女の子

最初は私がお水になるなんて思わなかった

借金から、お水になった

連帯保証人ってやつで

結局、一年半かかり300万返した

死ぬ思いで働いた

お水の他にも、たくさん働いて

睡眠時間、二時間になって

体重が38キロになって

ようやく、借金なくなった

お水になる前、いくつかの恋をした

だけど、お水を選び

私の価値観は変わった

普通が、普通に思えなくなり

よくわからない価値観が普通になった

お水＝枕だと思っていたが

私は、運が良かった

今でも付き合いのある店のママのおかげで

何も知らぬまま、働き

借金だけは減った

あのまま、辞めていたら

今の私はいない

よくわからない価値観は

先生と呼ばれた客から学んだ

私は先生と恋をしてしまった

絶対してはならない不倫を

経験してしまった

店のママが、守ってくれたのに

ある事で私は店を辞めて

ある街のある所を彷徨う事になった

先生を盾にして、恋を武器にして

先生と一緒にいたいから

お水でいた

もちろん簡単な事ではなかった

私はある街のある所の女の子として

生きるふりをした

先生のために

普通は自分のために、お水だけど

私は好きな人のためにお水

これは、かなり、きつかった

二度と思い出したくない

結論から言うと

今は先生は側にいない

引き裂かれた。永遠に会う事はない

そして、疲れはてた私は

元カレに会ってしまった